KJ法の用語解説

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用語

KJ法

解説

野外科学(フィールド・サイエンス)において、現場での観察から得られたデータを整理・統合し、集団で創造性を開発する方法のことをいう。この発想法は、創始者川喜田二郎のイニシャルをとってKJ法と名付けられている。野外科学は、書斎科学や実験科学と区別される。書斎科学が過去の文献のストックに基づき、頭の中での推論を重視するのにたいして、実験科学や野外科学は、現実界の観察に基づく。さらに、実験科学が実験室での観察によって仮説を検証するのにたいして、野外科学は、野外での経験・観察に基づいて仮説を発想する点に相違がある。問題提起の段階をへて、野外での観察と記録が行われた後に、雑然と集まったデータを分類する段階から発想の問題が生じてくる。ここでいう野外とは、たとえば、なんらかの問題を感じている企業の中の職場であってもさしつかえないので、企業においてもKJ法が用いられている。現場での経験・観察から、提起された問題に関係のありそうなこと、また一見関係のなさそうなこともすべて列挙してカードに記入する。そのままでは、雑然とした異質のデータを統合することが、データの分類の段階での問題となる。この統合の問題は、新しいアイデアを生み出すという発想法の問題と切り離せない。
このようにしてKJ法は、野外科学的方法のなかの発想的部分に関わる中核的技術として成立した。とくに複数人で創造性を開発しようとするばあいに、KJ法は、ブレイン・ストーミング、PERT法と組み合わせて用いられる。KJ法によるデータの統合のしかたには、KJ法A型(グループ分けしたカードに基づいて図解する方法)、KJB型(グループ分けされたカードから直接文章化していく方法)、また両者を組み合わせたKJ法AB型(図解に基づいて文書化を行う方法)などがある。KJ法を行うにあたっては、ソフトウェアだけでなく、データ・カードやKJ手帳などの機器類も開発されている。なお、KJ法は、複数の人間のばあいに、創造性開発の技法、会議への応用、説得技法として用いられるばかりでなく、個人レベルでも、書物などをより深く理解するために応用することもできる。

 参照⇒【ブレイン・ストーミング】 

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