酸性試験比率(acid test ratio;quick ratio)
それは、流動負債に対する企業の直接的な支払能力を測定する財務比率であり、それは次の式であらわされる。
酸性試験比率=(現金+手持有価証券+受取勘定)÷流動負債
手持有価証券や受取手形などは、売却や手形割引によって直ちに現金化できるからである。この比率は、100%以上であることが健全な流動性の基準をなしている。あるいは、次の式であらわすことができる。
酸性試験比率=(流動資産-棚卸資産)÷流動負債
企業の販売不振、その他企業経営上の多くの問題、たとえば製品の斜陽化、市場地位の低下、取引先の不満、コスト高、非能率、従業員のモラールの低下などは、在庫の増加となってあらわれる。しかし、流動性比率の場合、在庫の増加は流動比率の好転としてあらわれる矛盾がある。しかも、在庫は運転資本の供給源であるとともに、それが現金に回収されるまでは運転資本の最大の需要源をなし、在庫の増加は資金不足を生じる最大の原因となるのであるから、この酸性試験比率こそ真の流動性比率といえる。
参照 ⇒【流動比率】




