職能制分権化(functional decentralization)の用語解説

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用語

職能制分権化(functional decentralization)

解説

分権化の方式として、連邦制分権化(federal decentralization)と職能制分権化の二つがある。連邦制分権化は、それ自体の市場と製品をもち、それ自体の損益責任をもつ自立的な組織に分権化する方式であり、事業部制とほぼ同じ内容である。これに対して、職能制分権化は、連邦制分権化をとることができない場合に、職能別に専門化した職能別部門組織をとりながら、特定の職能またはプロセスに対して最大の責任をもった統一的な部門単位を設定することによって分権化を行うものである。職能別、プロセス別部門であっても、各部門が独自の市場と独自の利益を持つことができるように組織され、そしてそれが分権化の単位となることができれば、事業部制の本質を備え、そこには、職能別、プロセス別事業部制が成立しうる。
たとえば、職能別の生産部門や販売部門が、次のような条件をみたすとき、事業部に近いものになる。まず、生産事業部から販売事業に対して製品が引き渡されとき、一定の社内振替価格が用いられることによって、各事業部が独自の利益をもち、独自の利益責任単位として運営されること、そして、販売事業部は、もし欲するならば、他の会社から商品を仕入れることができるという忌避宣言権を与えるなどの条件である。職能別、プロセス別部門であっても、それが連邦制分権化に近づき、独自の利益、独自のマーケットおよび分権化という事業部制の三つの側面をもつようになれば、これを事業部制の範疇に入れても差し支えない。

 参照 ⇒【事業部制組織

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