成長戦略(growth strategy)
企業の外部環境の変化に企業全体を適応させるために、環境変化のなかに企業の魅力的(有望)な成長機会を探求し、評価、分析、選択し、さらにその成長機会の実現をはかるための経営戦略をさす。企業の長期目標を達成する成長戦略は、一方において、いかにして合理的にかつタイムリーに成長機会を探求し、選択するかという問題と、他方においてその成長機会をいかにして実現するかという問題を含んでいる。
ガットマンは、アメリカの企業の実態調査に基づいて、成長戦略の内容として次のものをあげている。
(1)高成長の産業および下位分野を事業活動として選択する。
(2)高成長産業のサイクルの初期の段階に参入する。
(3)海外市場を含めて、新市場分野へ進出する。
(4)新製品を開発する。
(5)他の企業を買収する。
企業の魅力的な成長機会は、企業の独特の能力と外部の成長機会の魅力的な組み合わせをさしている。このような魅了的かつユニークな組み合わせを探求し、評価するための決定ルールが、成長戦略を構成する戦略基準(strategy criterion)となるのである。
成長戦略を欠く場合、(1)研究開発部門や事業開発部門の活動が全体として方向づけをもたないために、各部門の探究活動は非効率になる。(2)各部門の努力は分散し、企業全体として集中主義がとれない。(3)そのときどきの偶然の機会に多くの個別計画が審議・検討対象になってくるので、有望な成長の機会を見逃しやすくなる。などの弊害が生じてくる。
参照 ⇒【製品市場戦略】




