製造予算(production budget)の用語解説

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用語

製造予算(production budget)

解説

販売予測に基づいて販売計画が暫定的に決定されると、販売計画を達成するために必要な各種の製品の生産数量を計画し、工場別、四半期別、月別に製造予定を計画することが、製造予算の任務である。製造予算の決定は、原材料費予算、直接労務費予算、製造間接費予算の作成の基礎となり、また、製造予算を通じて販売計画、在庫計画、製造計画、資本支出計画、資金計画との間の調整が行われる。各製品の生産所要量は、販売計画で決められた各製品の販売量を基礎として、次ぎの式で算定される。
 製品の生産所要量=製品の販売量-期首在庫+期末在庫
製造予算は、(1)顧客の需要を満たすのに十分な製品を生産し、(2)安定した生産水準を維持し、(3)安定した在庫水準を維持し、(4)経済的な生産によって製造コストを下げることなどの矛盾する目的を同時に実現しなくてはならない。生産水準の平準化は、(1)雇用の安定によって従業員のモラールと作業能率の向上をはかり、労働移動率を下げる。(2)外注工場の操業度の安定をはかる。(3)原材料購入の安定化によって、大量割引、原材料在庫の削減による運転資本の節約、在庫費用の節減の利益を得る。(4)生産設備の利用度を高め、設備の遊休化を防ぐ。などの目的をもっている。しかし、季節変動がある場合、生産水準の平準化は製品在庫水準の変動の幅を大きくするという矛盾がある。また、経済的な生産のためには大口ロット生産を行う必要があるが、そうすると製品在庫が増加し、在庫の費用と危険が増大するという矛盾がある。このような矛盾を解決し、製造計画と在庫と販売計画との間にバランスをとるためには、在庫管理方針の適正化が必要であり、各製品について在庫標準(上限と下限)あるいは在庫回転率の標準を決めることが必要である。たとえば、一製品の販売予算が、24万単位であり、その製品の在庫回転率の標準が年6回の場合、次ぎの式で標準在庫が決定され、毎月の在庫実績との比較によって在庫のコントロールが行われる。
 販売数量24万単位÷在庫回転率6=標準在庫4万単位
在庫標準を決めるには、(1)得意先の需要の特性、(2)製品の耐久性、(3)製造期間の長さ、(4)保管能力、(5)運転資本、(6)在庫費用(人件費、減価償却費、保険料、輸送費、諸掛など)を考慮する必要がある。

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