スキャンロン・プラン(Scanlon plan)の用語解説

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用語

スキャンロン・プラン(Scanlon plan)

解説

鉄鋼労働組合の支部長であったスキャンロン(J.S.Scanlon)によって経営者側に提案され、実施に移された成果分配制度である。それは、労使が生産成果の向上に協力するとともに、生産成果の分配に従業員が参加する方式である。まず、成果分配の基準になるものは、人件費比率であり、それは毎月生産された販売値(売上高±棚卸高)に対する人件費総額の比率である。生産高ではなくて、販売価値を基準とするのは、成果分配の対象を生産部門の従業員に限らないで、販売、事務、技術の各部門を含む全経営従業員に適用するからである。さらに、それによって、生産性の向上だけでなくて、製品価格や販売の効率に対しても全従業員の関心がもたれるからである。過去データに基づき、まず、標準人件費率を労使間で決定する。毎月の販売価値にこの標準人件費率を乗じることによって、毎月の基準給与総額が得られる。それから実際支払給与額を差し引いた残額が賞与原資となる。それから、25%は積立基金に留保され、赤字差額が出る月のために用いられる。残りの25%は会社側に、75%が従業員に対して毎月、賞与として支給される。年度末には、積立基金の残額が同じ割合で、労使に分配される。
経営参加のために、生産委員会と審査委員会が設けられる。前者は、工場だけでなく、事務所や営業所ごとに設けられ、それは部門経営者と労働組合の同数代表によって構成される。そこでは、職場の従業員から出る生産性の向上や販売効率などにかかわる提案が評価され、検討される。審査委員会は、最高経営層と組合代表によって構成され、生産委員会から送られてきた全提案を審議し、選択を行うほかに、生産成果の報告を受けて討議を行う労使組合の機関である。 
参照⇒【ラッカー・プラン

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