戦略的経営計画(strategic business planning)の用語解説

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用語

戦略的経営計画(strategic business planning)

解説

企業を全体として環境に適応させ、環境の変化のなかに、企業の新しい成長機会や競争機会を発見し、これを最大限に利用していく戦略を探求し、選択し、実現していくための経営計画である。従来の長期経営計画は、企業の戦略的問題を発見し、これを解決するという課題を見失いがちであった。この欠陥を克服するために、戦略的問題に対する戦略的決定を中心におく経営計画が戦略的経営計画である。それは、戦略的決定にかかわる戦略的計画と、戦術的決定にかかわる戦術的計画を識別し、両者を密接に結びつけた戦略的計画を中核とした包括的、全体的な経営計画である。
戦略的経営計画は、最初に経営計画を作成し、そのなかで修正する必要性すなわち経営計画の問題発見からはじめられる。戦略的問題は戦術的問題に比べると、それを発見すること自体が一つの課題をなしている。戦略的問題は見逃されやすいという性質をもっている。したがって、戦略的計画の第一段階である「計画問題の調査」の過程をとくに充実することが必要である。計画問題とは、企業の目標水準(欲求水準)と現実、または予想される実績水準(達成水準)との間のギャップであり、企業目的、環境分析、過去実績などを分析、評価することによって発見される。問題すなわちギャップを発見すると、次は、そのギャップを埋めるための経営戦略の探求、評価、選択の段階に移る。戦略の形成の段階においては、大きく分けて、二つの戦略形成が問題となる。一つは、「成長戦略」の形成であり、他の一つは「競争戦略」の形成である。前者は、まず製品市場戦略の決定を通じて、企業の従事すべき製品市場分野と各分野において達成すべき目標、および各分野に充当すべき資源の大きさを決定する過程である。そして製品市場戦略の形成の結果、新しい製品分野に多角化戦略を決定したならば、次に多角化すべき製品分野を具体的に探求、評価、選択しなければならない。多角化しないで拡大戦略をとることを決定した場合は、ただちに現有の各製品市場分野について競争戦略の形成の段階に進む、競争戦略の形成を通じて各製品分野で達成すべき目標と達成水準との間のギャップが埋められることを確認するとともに、各競争戦略の達成に必要な各職能部門の目標も決定するのである。
戦略形成の段階が終わると、引き続いて中期実行計画を作成される。戦略形成段階で決定した企業目的、経営戦略などの妥当性が、中期実行計画における予測財務諸表や利益計画の作成を通じて、評価される。次に短期実行計画(予算)の作成が行われる。短期計画を作成すると、次にそれが実施に移される。しかし、経営計画の過程はそれで終わってしまい、新しい年度がきたらまた計画を作成するというような、断続したものではない。経営計画の過程は一つの連続した過程であり、実績に対する情報のフィードバックと、それによる適応的意思決定の過程が貫かれる必要がある。そして、戦略的計画モデルでは、実施の結果のフィードバックばかりでなく、内外の環境条件に関する情報を絶えず分析し、それをフィードバックしていくことが重要である。 
参照 ⇒【経営戦略】【製品市場戦略】【競争戦略

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