垂直的分業(vertical disintegration)
垂直的統合に対立する行き方である。自動車は約500の部品から構成され、カメラは約300の部品から構成されている。大企業でも、製品の生産に関連するあらゆる部品や工程について、第一級の技術上、管理上の知識やノウハウをもつことはできない。そこで、一つの製品の生産に関連する各部品や各工程を分割して、それぞれ独立の専門企業が担当することによって、専門化の利益とともに、集中大規模生産の利益を確保する戦略が垂直的分業である。世界でもトップクラスの国際競争力を持つ製造会社の某社は、自動専用機械を利用できる部品の生産と製品の組立工程に専門化し、他の数百の部品の生産は、従業員400人以下の中小の協力工場や専門メーカーによって分業されている。日本が強い国際競争力をもってきた自動車、電器、ミシン、自転車などは、すべてこの垂直的分業をとってきたことを特徴としている。




