ノウ・ハウ(know-how)
原意は方法を知るということである。そこから秘法や秘訣(ひけつ)をさす用語となった。ICC(International Chamber of Commerce 国際商業会議所)によるノウ・ハウ基準条項によれば、「工業目的に役立つある種の技術を、実際に応用するために必要とする秘密の技術的知識、経験またはそれらの集積」をノウ・ハウと定義している。ノウ・ハウとは、一定の技術をなんらかの工業化目的に応用する場合に必要とされる秘密の技術的知識や経験であり、体系的知識を超えたコツやカンに相当するものである。したがって、ノウ・ハウは特許にはなっていないが、製造設備の完成・運転に基本的に必要かつ重要な技術的知識である。従来の技術と大差がない思われがちであるが、複雑なあらゆる機械設備を装置した化学プラントも、ノウ・ハウなしには正常な操業力をもたないのである。技術に関するノウ・ハウを「技術ノウ・ハウ」といい、経営に関するノウ・ハウを「経営ノウ・ハウ」といい、それらは技術者や経営者の頭脳内部に貯蔵・蓄積されている場合が多い。ノウ・ハウは、実用上の価値のある技術的秘法・秘訣まで広い範囲を含んでおり企業の無形固定資産をなしている。通常のライセンス契約には、特許とともにノウ・ハウも含まれ、ライセンス料にはノウ・ハウの対価も含まれる。ノウハウに技術情報という訳語をあてることが多い。それは、ノウ・ハウの内容が技術に関するものであるということのほか、技術提携の内容の多くが、ノウ・ハウの提供とそれに対する技術情報料という対価支払いを定めているためである。




