費用上のテコ(operating leverage)
費用構造における固定費の割合が増大し、限界利益率が高くなることによって、売上高の変動が営業利益の増減に対してテコの作用を及ぼすことをいう。費用上のテコの強度は、操業度のレベルによって異なるが、各操業度のレベルについて、次の式で、費用上のテコの強度を知ることができる。
限界利益400,000千円÷営業利益100,000千円=4倍
この場合、生産高が20%上昇すれば、営業利益は80%(20%×4)上昇することになる。固定費の割合が高く、限界利益率が高いほど、費用上のテコの強度が強く、操業度の変動は、費用上のテコの倍数だけ営業利益の増減を増幅させる。財務上のテコは、資本構造のなかで負債が増えるにしたがって、純利益の増減に対してテコの作用を及ぼすのに対して、費用上のテコは、費用構造のなかで固定費が増えることによって、利子支出前の営業利益の増減にテコの作用を及ぼす。したがって、財務上のテコと費用上のテコが結合すると、純利益は大きな増幅を受けることになる。




