プライス・リーダーシップ(price leadership)の用語解説

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用語

プライス・リーダーシップ(price leadership)

解説

寡占業界において、価格競争にともなう不確実性を回避しながら、業界の生産コストや需給の条件の変化に適応するための価格決定方式をプライス・リーダーシップという。企業が価格の改訂にイニシャティブをとると他の企業が独立的にその価格の改訂に追随していく方法である。他の企業はあくまで独立的な立場から価格改訂を行うのであって、その間に明示的にせよ、暗黙にせよ、協定があれば独占禁止法に触れることになる。
プライス・リーダーシップは、鉄鋼、石油、セメントなど標準品の大量生産が行われる業界や製品差別化の進んでいる自動車や電機業界で行われることが多い。これらの業界では、固定費の割合が大きいために、不況期に操業度が低下すれば、著しくコスト高になり、操業度を維持しようとして価格の切り下げを行うと、価格競争は泥沼化する。また、好況期には操業度が向上し、高利益を生ずるから、需要にあわせて価格の引き上げを行う必要はない。短期の需給の変化に適応して頻繁に価格改訂を行うことは、プライス・リーダーシップの機能を損なわせるため、むしろ価格の安定化をはかり、長期的な需給の変動に適応するために、価格の改訂を行うところに、プライス・リーダーシップの本来の機能がある。プライス・リーダーとなる企業は、市場占拠率がもっとも高く、その健全な価格政策について業界の信用があり、長期の需給の予測についてすれた情報と判断力をもった企業でなければならない。自社の利益高だけでなく、業界全体の利益、さらに価格が国民経済に及ぼす影響を考慮するような企業でなければ、プライス・リーダーとはいえない。

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