プロジェクト・マネジメント(project management)
プロジェクトとは、各部門、各事業部や各セクションの間に、技術上、管理上で複雑に交差的な関係のある個別計画であって、プロジェクト・マネジャーによって調整と管理に当たる必要のあるものをいう。製品開発、新事業開発をはじめ、工場の建設、コンピュータの導入、システムの開発、プラントの設計施行、大型工作機械の受注などのほか、全社的コスト・ダウン、市場開発や販売キャンペーンなども、プロジェクトとなる。各部門の間に交差的な関係があっても、一定の計画や方針によって問題なく調整できる場合には、特別のプロジェクト組織やプロジェクト・マネジャーを必要としない。交差的関係が少し複雑になると、委員会によって調整される場合があるが、委員会は各部門の立場にとらわれやすく、プロジェクトのコスト、進行や完成に対して一貫した責任をもつ人もいない欠点がある。環境が不確実で、条件の変化が頻繁に起こり、技術上、管理上の調整が複雑な場合には、委員会では問題解決が遅く、成果を確保できない場合、プロジェクト組織がおかれ、プロジェクト・マネジャーがおかれる。
プロジェクト・マネジメントとは、まずタスクの明確化を行い、プロジェクト計画を作成し、これを遂行し、実績と計画を比較し、計画へフィードバックを行いながら、一定の予算と進行計画に基づいてプロジェクトの完遂を確保することをさしている。それは、次の段階に分けられる。
(1)タスクの明確化;①全体のシステムの機能と要件は何か、②特別の機能は何か、③必要な研究、デザインや生産技術は何か、④必要な資源は何か、などを明確化する。
(2)プロジェクト予算;①要員計画、②材料・設備計画、③用役計画、④資本予算、⑤資金予算、などからなる。
(3)プロジェクト進行計画;プロジェクト進行計画には、PERTの管理技術が用いられる。
(4)品質計画;必要な品質と信頼性について標準を設定する。
(5)コスト・価値分析;最小のコストでプロジェクトの価値を最上にするために、価値分析(AV)を行う。
(6)実績と計画の比較;実績を測定し、計画との差異に対して早急に措置を講じ、計画へのフィードバックを行い、プロジェクトのコスト、進行と完成を確保する。




