品質管理(quality control;Qualitatssicherung)
品質管理を狭義に解釈すると、製品の品質についての標準を定め、その標準が維持されるように統制する業務のことをさす。近年では、品質管理の概念に品質保証という概念でとらえられることが多く、その意味は、資材、製品、生産設備、冶工具、補助具、サービスなどの品質に課せられた要件、要求を満たしていくばあいに必要な技術的・経済的目標を実現するためのあらゆる活動をさしている。したがって、品質計画、品質検査、品質統制などの個別業務はすべて品質管理、つまり品質保証の概念のなかに入れて考えることができる。品質管理でいう品質とは、"特性"という意味であり、したがって、良い品質の製品とは良い特性を持った製品ということになる。たとえば、"品質製品"といういい方をすれば、その製品の特性は、最小限の期待値を上回るものでなければならない。その際、製品に対する期待値は、その製品が取得される時点においてはもとよりのこと、その製品が使用されている間は、その製品の特性が失われずに維持されていなければならない。
品質管理は、大きく分けて、(1)品質計画と、(2)品質統制とに分けられる。
(1)品質計画;これは製品特性(一つの製品の品質を評価する場合の特性をいう)を計画し、かつ決定し、さらに検査方法とか検査手段、器具などを計画することをさしており、品質計画にあたっては、当然、外部の使用者や顧客の要望・期待を考慮しなければならない。あわせて内部の生産技術的・経済的観点を考慮しなければならない。
(2)品質統制;この業務のなかには、製品やサービスが品質要求をどこまで満たしているか、あるいは満たすべきかを把握し、決定することのほかに、設計段階での品質と、品質を実際に創り込む製造段階での工程品質を保証するためのあらゆる組織的、技術的活動などが含まれている。
また、製品の品質の特性値にはバラツキがあり、そのバラツキの状態を分布の形でとらえて、品質の管理目的を達成することも品質管理の重要な役目である。その際、統計上の手法を用いるので、これを統計的品質管理と呼ばれる製品の品質水準を決定し、それを維持することは同時に品質コストの問題でもあるので、品質コストを、"ミスの予防コスト"、"検査コスト"、"失敗コスト"(アフターサービス・コストを含む)の三つに分けて、それぞれのコストの分布状態から、所定の品質水準を維持し、信頼される製品を創るためには、どの段階に、つまり、ミスを予防し計画する段階に力を注ぐべきか、それとも工程検査の段階に重点をおくべきか、あるいは、アフターサービスの段階に力点をおくべきか、などを経験的に認識していくことも品質管理の重要な役割となっている。




