マネジメント(management)
今日は、マネジメントの時代といわれる。しかし、マネジメントが一つの職能、一つの概念として人類に認識されてきたのは、20世紀に入ってからであり、アメリカのテイラー(F.W.Taylor)やフランスのファヨル(H.Fayol)の功績は大きい。テイラー以前は、マネジメントは経営者の直感や経験の問題であるとし、科学的な認識の対象としていなかった。ファヨル以前には、事業活動には、生産、販売、会計、保全、財務の五つの職能が必要であることは一般に認識されていたが、第六の職能であるマネジメントは一つの職能としてはほとんど認識されていなかった。ファヨルは、同じ設備、人員、同じ賃金で、ただマネジメントの原理と方式を適用することによって、赤字会社を優良会社に蘇生させた自分の経験から、マネジメントの教育の必要性を痛感し、そのためにマネジメントの理論の体系化をはかった。そして、マネジメントは、計画、組織、指揮、調整、統制の各過程からなり、営利企業、非営利企業、行政組織を問わず、あらゆる事業体にとって神経組織にあたるものとした。
1977年にノーベル賞を受賞したサイモン(H.A.Simon)は、バーナードの近代管理論の後継者であるが、マネジメントとは意思決定であるとし、今日のマネジメント論は意思決定論として大きく展開されている。マネジメントとは、要するに、一定の人的、物的、資本的資源の効率的利用の最大化をはかる一つの方法であり、資源の転換過程が組織によって行われるところでは、マネジメントは決定的重要性をもっている。生産性、1人当たり国民所得や経済成長率、国際競争力、さらに国民福祉などはすべてマネジメントに依存している。




