マネジアル・グリッド(managerial grid)の用語解説

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用語

マネジアル・グリッド(managerial grid)

解説

管理者の育成や組織開発(OD)のために、ブレーク=ムートン(R.B.Blake and J.Mouton)が考案した、管理スタイルの類型論のことをいう。それによれば、経営管理には、(1)業績(生産)に対する関心、(2)人間に対する関心、(3)階層、の三要素がある。管理者は、組織における階層のなかで、上に立つものとして、部下を使って組織目標を達成しようとする際に、(1)業績に対する関心と、(2)人間に対する関心の二つの関心を組み合わせのさまざまなスタイルを分けるために、ヨコ軸に(1)関心、タテ軸に(2)の関心をとり、その関心の強さに応じて(1=関心が最低、9=関心が最高)9段階に分け、全部に81(=9×9)個の格子のます目(グリッド)を表示したものが、マネジアル・グリッドである。マネジアル・グリッドのなかに、5個の代表的な管理スタイルの類型が区別される。
(1)9・1型では、管理者の関心が業績に対してのみ強く向けられており、部下の人間としての個人的欲求は軽視される。部下は参加への機会が与えられないまま、業績向上の圧力がかけられるため、かえって生産能率の制限を行う組織的怠業を生じることがある。歴史的には、主人-奴隷の関係にみられるような起源の古いものであるが、今でも根強い伝統として残っている。しかし、労働組合が結成されて以来、大半は1・1型に変わっている。(2)1・9型では、9・1型とは正反対に、人間への関心が高く、業績への関心が低い。1・9型と9・1型の監督者のどちらも、(1)と(2)の関心は互いに相容れないという考え方に立っている。1・9型は、高い業績の達成には役立たないし、偽善的な性格をもった民主的雰囲気しかつくれないために、長期的には、良好な人間関係を築きあげるのにも役立たない。(3)1・1型は、どちらの関心も低く、個人にとっても、組織にとっても、敗北の指標である。(4)5・5型では、両方の関心が中位の5であり、バランスを保っているように見えるが、9・9型のように両方の関心が両立しうると考えているために生じたバランスではなく、妥協の産物にすぎない。この型は、管理上の問題の解決に際して、伝統的な規則や慣習に頼るため、繰り返し起こる問題には対処できても、革新・創造性を必要とする問題には弱く、現状維持型にすぎない。(5)より進歩的な9・9型は、他の四つの型とは異なり、業績という組織目的と部下の人間的欲求の満足とは両立すると考える。部下は、明確で現実的な目標を理解し、同意し、最終結果に対する責任を感じ、自己統制を行う。上下関係も、問題解決のための協働や情報の2方交通のコミュニケーションが中心となっている。また、コンフリクトが生じても、コンフロンテーションを通じて、独創性や革新につながる解決がなされる。マネジアル・グリッドは、管理スタイルの自己評価に使用するばかりでなく、9・9型を目指す組織開発にも利用される。

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