ライン部門(line department)の用語解説

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用語

ライン部門(line department)

解説

企業の固有の目的を直接に達成するのに不可欠な職能について、執行的管理職能を担当する部門がライン部門である。流通業では、販売部門と仕入部門、メーカーでは、生産部門と営業部門とが、通常ライン部門をなしている。しかし、そのほかにも、研究開発部門と財務部門がライン部門とみなされている場合もある。J.ウッドワード女史(J.Woodward)は、社長の下の部門組織として研究開発、生産、販売、財務というライン職能だけを部門化し、また、各ライン部門の内部でもスタッフ職能の分化がみられない単純で原始的な組織形態をライン組織(line specialization)と呼んでいる。この組織において、各ライン部門は、特定の明解な最終結果に対して責任を負っているために、各ライン部門経営者は部門の管理に必要な計画、統制や保全、人事の各職能を自分の部門に包摂しており、社長から大幅な権限委譲が行われている。そして社長は各ライン部門の間の調整を主な任務としている。また、各部門のあいだには十分にインフォーマルなコミュニケーションが行われており、部門内の各管理レベルでも各人の自主的な参加が行われている。その管理システムは、環境の変化に対して弾力性に富み、各自が創意性を発揮し、意思決定の自由をもつ有機的管理システムの性格をもっている。このようなライン部門組織は、個別受注生産ないし小口ロット生産システムと装置生産システムにおいて、もっとも多く採用され、企業的に成功している企業がもっとも多いことが実証されている。
これに対して、大口ロット生産や大量生産のシステムにおいて、企業の規模が拡大し、職能別専門化が進展するにしたがって、ライン部門の円滑な課業遂行を補助するサービス部門が、ライン部門から派生し、さらに各ライン部門の執行職能から計画、管理の職能が分化し、計画、管理スタッフ部門が成立する傾向があることを実証している。そして大口ロット生産ないし量産システムの企業において、ライン・スタッフ組織がもっとも有効であることが同時に実証されている。 
参照⇒【スタッフ部門

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